転職の一次面接で「不採用」になる人の特徴
花粉が舞い、温かさを感じるこの時期、「夏のボーナスだけ貰って転職」を狙って、転職活動中の人も多いのではないでしょうか。
初めての転職活動では、「書類選考が通って次は面接だけど、何話そう?」と悩んでしまうもの。
そこで今回は、私が人材会社で面接官をしていたとき、NGを決めたポイントをリストアップしてみました。面接を受ける時の参考にしてみてください!
転職の一次面接で「不採用」になる人の特徴
①ビジネスモデルを理解していない
新卒や第2新卒に特に多いのがこのケースです。
求人情報を見れば、仕事内容はだいたい分かりますが、それだけでは足りません。
ご存知の通り、会社が存続していくためには、利益が必要ですよね。
そして、利益を得るためには、お金を払ってくれる顧客が必要です。
世の中にある全ての会社は、自社のサービスや商品を持ち、顧客からお金をもらうのと引き換えに、サービスや商品を提供することで、利益を出しています。
この利益を出す仕組みのことを、「ビジネスモデル」と呼びます。
ビジネスモデルは、以下の2つを押さえることで、最低限は把握することができます。
- 顧客は誰か?(個人?法人?企業規模がどれ位の会社がメインターゲット?)
- 自社が提供しているサービスは何か?顧客のどんな課題を解決するためのサービスなのか?
特に、赤字の「顧客のどんな課題を解決するためのサービスなのか?」が特に重要です。
顧客は、サービスを購入したくてお金を支払っているのではりません。
お金を払ってでも解決したい課題・お困りごとがあり、それを解決するためにサービスを購入するのです。
顧客なしにビジネスは存在しませんし、会社の存続もありません。
顧客の課題・お困りごとを把握していなければ、いつか顧客は離れていってしまいます。
<補足>
ビジネスモデルを理解していれば、応募する職種に求められる「役割」を、正確に把握することができます。
具体的には、応募する職種が、組織というピラミッド階層の中でどのように機能しているのか?が分かります。(以下のイメージを参照)
これにプラスして、業界全体の動きも把握しておけば、1次面接を受ける上で必要な最低限の知識は得られています。
②転職理由が他責
これは、ほぼ確実にNGが出てしまう要因です。
ご存知の通り、転職活動中に面接で必ず聞かれる質問は
「どうして転職することにしたんですか?」です。
この質問は、「逃げだす人材か、耐えられる人材か」を確認することが目的です。
ひとつ例をみてみましょう。
面接官
「どうして転職することにしたんですか?」
候補者
「はい、前職では残業も多く、上司や先輩に毎日詰められていて、ちょっとここでは続けられないなと思って転職することにしました。」
面接官
(ただ逃げ出したいだけじゃねーか!ウチ入っても嫌なことあったらすぐ逃げ出しそう!)
こうなってしまっては、面接官もNGを出さざるを得ません。
転職理由を聞かれたときは、環境や人のせいにするのではなく、「自分で選んで転職を決意した」ことが伝わるようにしましょう。
<例>
在籍していたのは1年間という短い期間でしたが、その中で、自分で〇〇という目標を立て、それを達成することができました。ただ、頑張り続けても、長期的にはたらき続けたい職場とはどうしても思えませんでした。御社では新社会人になったつもりで再スタートさせていただきたいです。
③仕事内容の適正に懸念がある
ご存知の通り、職種には適性があります。
とても内気で、他人と喋るのに苦手意識がある人は、営業職には向いていないでしょう。
でも、もしかしたらその人は、プログラミングの仕事に適正があるかもしれません。
組織の規律を守れず、問題ばかり起こす人は、組織人に向いていないかもしれません。
でも、もしかしたらその人は、経営者の仕事に適正があるかもしれません。
このように、人ぞれぞれ志向性や強みが違うため、職種によって合う・合わないがあるんですね。
そのため、面接でも適正があるかどうかは、最優先でチェックされることが多いのです。
ちなみに、私が営業職の面接をしていた時は、以下のいずれかの志向性がなければ、たとえ知識があったとしてもNGとしていました。
【達成志向】【ねばり強さ】【共感性】【コミュニケーション力】
面接を受ける前には、志望した職種に求められている適正を考えて、自分のどんな志向性とフィットしているのかを確認してみましょう。
<補足>
「自分にどんな仕事が合ってるのかわからない…」
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
1次面接は、あくまで最初のフィルターです。
ツボを押さえていれば、わりとスムーズに通過することができるでしょう。
私が面接官をしていた時は、
①仕事内容とビジネスモデルを理解していて
②転職理由が前向きで
③適性に乖離がなければ、
サクッと通していました。
もちろん、企業によって採用基準が違うため一概には言えません。
しかし、この3つの要素は、どの企業でも確実に見られる項目のため、優先的に準備をしておくようにしましょう。