ミニマリストの軌跡

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仕事に行きたくない時に読みたい、1分で読める物語

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「仕事行きたくない…」
仕事への意欲が低くなってくると、朝もなかなか起きられなくなりますよね。

 

「あー、今日はアレやらないと」とか
「あぁ…今日も上司と顔合わせないといけないのか」とか、
ベッドの中で、行きたくない理由を繰り返してしまって、 布団から出るのがどんどん苦痛になるのは、ツライですよね。

 

心の充電が削られている時に自分一人でやる気を出すのは難しいもの。
このページでは、仕事に行きたくない時に思い出すと元気づけられるストーリーをご紹介します。

 

 

1分間ストーリー: 「まず自分から」

 

イギリスのとある寺院の地下室には、次のような文が刻まれたお墓があります。
イングランド教会の高位聖職者のお墓です。

 

何の束縛もない若かりしころ、想像は果てしなく広がり、私は世界を変えることを夢見ていた。ところが年を重ね賢くなり、世界は変わらないことに気づいた。 そこで、目指すものをもう少し近いものにして、自分の国から始めることにした。

 

だが自分の国も変わらなかった。
老年期に入り、私の願いは悲痛な思いに変わった。
自分の国もだめなら、少なくとも、最も近くにいる家族を変えることにした

 

だが、悲しいことに、これすらままならなかった。

 

今、私は死の床に就いている。なんと、今になって初めてわかったのだ。
変えなければいけないのは、自分自身だったのだと。自分が変われば、家族も変わっただろう。

 

そして家族に励まされ支えられることで、国を良くすることもできただろうし、やがては世界を変えることすらできたのかも知れなかったのだ。

 

作者不明

 ※参考文献:こころのチキンスープ(ダイヤモンド社

 

 

この物語の主人公は、イングランド教会の高位聖職者です。

 

彼は、若かりし頃は夢と希望に溢れ、自分には世界を変える力があると信じていました。しかし年を重ねるにつれ、「自分の力では世界は変えるのは難しい」と思うようになります。

 

現実的な考えに変化した彼は、影響を与える目標を「世界」ではなく、「自国」にしようと決めました。しかし、いろいろな施策をうっても、自国が変わることはありませんでした。

 

そこで今度は、影響を与える目標を「自国」ではなく、「家族」にしました。
しかし、いろいろはたらきかけても、家族が変わることはありませんでした。

 

 彼は更に年をとり、もう後は死を待つだけの状態になりました。

 

その時、彼は気づいたのです。

 

「そうか、いきなり世界を変えようとしたからダメだったんだ。何より先に、自分が変わらないと、何かを変えることなんてできないんだ。結局、私は何も変えることができなかった。もし時間を戻せるなら、もう一度やりなおしたい。だけど、もう身体は動かなくなってしまった。もっと早く気付いていれば…」

 

<この物語が気づかせてくれたこと>

「今の自分」を変えることができれば、全てが変わる。

 

仕事をしていると、納得できないことや、理不尽なことが山のように出てきます。
おかしいと思ったことを直接ぶつけることができれば良いのですが、社風や文化がそれを許さない環境であることが多いですよね。

 

ぶつけ所のないもどかしさはフラストレーションに変わり、どんどん蓄積されていってしまいます。
蓄積させたフラストレーションは刃となって、環境に対する憎しみに変わります。

 

一度憎しみに変わってしまうと、人は客観的な判断ができなくなってしまうものです。
客観的な判断ができなくなると、選択肢が「攻撃」の一択になってしまいます。

 

しかし、直接攻撃することができないので、心の中で攻撃することが習慣になってしまう。

ここで問題なのは、心の中で攻撃を繰り返していても、状況は何も変わらないということです。

 

状況が変わらないのなら、「不満に思うことに時間を割く」ことは、マイナスでしかありません。だって、不満な感情を心の中で何回繰り返しても、何も変わらないんですから!

 

状況を変える唯一の方法は、「物事を変化させるアクションをする」ことに尽きます。

 

先ほどの物語にあった通り、物事を変化させるためには、自分が変わらなければなりません。

どんな些細なことでも良いのです。「朝15分だけ早く起きるようにする」とか「コンビニの店員さんに挨拶するようにする」とか、なんでも良いんです。

 

習慣を変えれば、仕事に行きたくない気持ちも変えられる

 

「自分を変える」と聞くと大仕事のことのように思えますが、実は、自分を作っているのは「習慣」なんです。

 

たとえば、コンビニ店員さんだとか、見知らぬ人にも挨拶する「習慣」のある人は、「感じの良い人だ」と思われています。

それに対して、挨拶する時に相手の目を見ない「習慣」のある人は、「礼儀正しくない人だ」と思われています。

 

つまり、「自分を変える」ときに必要なものは、「習慣を変える」ことだけなのです。

先ほどの物語でいうと、主人公が自分の「習慣」を変えていれば、家族も、自国も、社会も変えることができたのではないでしょうか。

 

「仕事に行きたくない」という気持ちは、自分の置かれている環境に対して不満を持っているということがほとんどです。

そして、環境はあなたの力で変えていくことができます。

どんなに小さなことからでも構いません。

ちょっとだけ「習慣」を変えてみることから、始めてみませんか?